窓近き竹の葉すさぶ風の音に
いとどみじかきうたたねの夢

窓近き竹の葉すさぶ風の音にいとどみじかきうたたねの夢

式子内親王 – 新古今和歌集256

 

窓辺の竹の葉を揺らす風の音で目が覚めた。夏の夜に、ひときわ短いうたた寝の夢だった。

※李白「風の竹に生る夜窓の間に伏せり」(白氏文集、和漢朗詠集151)を本説とする。

わが戀は知る人もなしせく床の
なみだもらすな黄楊の小まくら

わが戀は知る人もなしせく床のなみだもらすな黄楊の小まくら

式子内親王 – 新古今和歌集 1036

 

わたしの恋を知る者はいない。せきとめている涙をもらして人に知らせないでおくれ、黄楊の小枕よ。

※枕は持主の心を知るものとされていた。黄楊(つげ)は「告げ」とかけられている。

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