窓近き竹の葉すさぶ風の音に
いとどみじかきうたたねの夢

窓近き竹の葉すさぶ風の音にいとどみじかきうたたねの夢

式子内親王 – 新古今和歌集256

 

窓辺の竹の葉を揺らす風の音で目が覚めた。夏の夜に、ひときわ短いうたた寝の夢だった。

※李白「風の竹に生る夜窓の間に伏せり」(白氏文集、和漢朗詠集151)を本説とする。

今ぞ聞くこころは跡もなかりけり
雪かきわけて思ひやれども

今ぞ聞くこころは跡もなかりけり雪かきわけて思ひやれども

後徳大寺左大臣(徳大寺実定) – 新古今和歌集 664

 

今そのような便りを受けて驚いています。私の想いは雪を掻き分けてあなたのもとを訪れていたというのに。心に足跡はなかったのですね。

※藤原俊成「今日はもし君もや訪ふとながむれどまだ跡もなき庭の雪かな」を受けた返歌。

今日はもし君もや訪ふとながむれど
まだ跡もなき庭の雪かな

今日はもし君もや訪ふとながむれどまだ跡もなき庭の雪かな

皇太后宮大夫(藤原)俊成 – 新古今和歌集 663

 

今日はひょっとすると君が訪ねてきてくれるのではないかと思って庭の雪を見ているのですが、まだ足跡はありませんね。

「雪のあした、後徳大寺左大臣の許につかはしける」歌。返歌はこちら

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