夜もすがら契りしことを忘れずは
恋ひむ涙の色ぞゆかしき


夜もすがら契りしことを忘れずは恋ひむ涙の色ぞゆかしき

藤原定子 – 後拾遺和歌集 536

 

あなたが一晩中契りあったことをお忘れでないのなら、死んだ私を恋しがって泣いてくださるのならば――私は知りたい。あなたの流してくださる、その涙の色を。

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わが戀は知る人もなしせく床の
なみだもらすな黄楊の小まくら

わが戀は知る人もなしせく床のなみだもらすな黄楊の小まくら

式子内親王 – 新古今和歌集 1036

 

わたしの恋を知る者はいない。せきとめている涙をもらして人に知らせないでおくれ、黄楊の小枕よ。

※枕は持主の心を知るものとされていた。黄楊(つげ)は「告げ」とかけられている。

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