忘れずよまた忘れずよ瓦屋の下たくけぶり下むせびつつ


忘れずよまた忘れずよ瓦屋(かはらや)の下たくけぶり下むせびつつ

藤原実方朝臣 – 後拾遺和歌集 707

 

忘れてなどいない。あなたのことを忘れてなどいない。

瓦を焼く小屋の煙にむせぶように、あなたへの変わらない恋心に咽び泣いているのです。

 

※瓦屋(かはらや)が「変わら(ぬ思い)」と掛けられている。

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わが戀は知る人もなしせく床の
なみだもらすな黄楊の小まくら

わが戀は知る人もなしせく床のなみだもらすな黄楊の小まくら

式子内親王 – 新古今和歌集 1036

 

わたしの恋を知る者はいない。せきとめている涙をもらして人に知らせないでおくれ、黄楊の小枕よ。

※枕は持主の心を知るものとされていた。黄楊(つげ)は「告げ」とかけられている。

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