風ふけばよそに鳴海のかた思ひ
思はぬ波に鳴く千鳥かな


風ふけばよそに鳴海のかた思ひ思はぬ波に鳴く千鳥かな

藤原秀能 – 新古今和歌集 649

 

風に流され、遠く離れてしまった身となって、鳴海潟を偲びながら、見知らぬ波間で鳴く千鳥よ。

※「よそになる身」、「鳴海の潟」、「片思ひ」がそれぞれ重ねられている。

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わが戀は知る人もなしせく床の
なみだもらすな黄楊の小まくら

わが戀は知る人もなしせく床のなみだもらすな黄楊の小まくら

式子内親王 – 新古今和歌集 1036

 

わたしの恋を知る者はいない。せきとめている涙をもらして人に知らせないでおくれ、黄楊の小枕よ。

※枕は持主の心を知るものとされていた。黄楊(つげ)は「告げ」とかけられている。

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